もう20年近く前の話。そう私が高校生の時、中学時代の仲のいい子?は誰一人と居ない高校へ進学し出席番号順に座った通路を挟んで右隣に座っていたのがM
私は覚えていないのだけど彼女いわく
『あんたが突然友達になろう!って言ってきたんやで。ビビったわ』
私は高校3年間のほとんどの時間を彼女と過ごしたのですが、Mが先月ハワイで挙式したことをインスタグラムをみて知ったのでした。
Mは確か身長〜156cm無かったような…私が172cmあったので所謂凸凹コンビ。同じB型の天秤座。長女で弟が2人いるという家族構成も似ていました。
進学クラスはよく陰気な?真面目な生徒が集まる場所だったけれど私とMはスカートが短いだの靴下が長いだのよく指導を受けるほうだった 笑
2人の中ではルールがあって、ルーズソックにローファーを履くのを良しとしていたし、なんかしらんけど、お互いに当時の彼氏は陸上部だった。
部活に入らなかったMと、部活に入っていたがフラフラしていた私はよく放課後駄弁ってはMの実家へ行きダラダラしていたので
Mの両親とも仲良くなった。とても明るいお父さんで『おぉ!スミちゃんー来たかー!』と私の背中をバシっと軽く叩くような陽気な人。
Mのお母さんのハンバーグが美味しくて、母に文句を言ったこともあったし 笑
Mの家で貞子?を見てTV画面から出てくる貞子に二人でギャー!!!!!と叫んだこともあった。
1度だけMと喧嘩をしたことがあって。私は中学時代の友達には気を遣いいかにあのグループからハミ出さないかを考える日々で←女子中学生の憂鬱ね
友達と本気で喧嘩をしたことさえなかった。だから仲直りの仕方がわからなくて椅子で気まずそうに座っていたら
朝私の前に来て『ごめんね』と謝ったのはMの方だった。
Mは子供が好きで、近所の保育所のフェンス越しに手を振っては可愛いなぁーと笑っていて私はその後ろを興味なさげに歩いていた
2人で2ケツ(自転車の二人乗り)していたらゆっくり近づいてきたパトカーに『降りなさい』とマイクで注意されて2人で馬鹿みたいに笑った
Mの家へ行くとMの家のベッドに我が物顔で横になり、一緒に漫画を読んだ
私が普通に歩いていると後ろからMが『ちょっと!歩くの早いって!身長差考えなよ!』とフクレていて、初めて気づいた!今までその早さに合わせていたことを。
明日も明後日もその先もずっとこんな日が続くと思っていたけれど
確実に離れる日はやってくるのだった。
都会の4年生大学を受けた私と地元の専門学校へ行ったMは20代以降会うことは極端に減ったんだけど
1度だけ一人暮らしをしていたMのアパートに泊まりに行った時、彼女は手料理を出してくれた。友達の手料理を食べたのはきっとこれが初めて。
夫との結婚の報告を1番にしたのも彼女だったと思う。仕事帰り商店街を歩きながら、当時24歳の私は『私結婚することになったんだ!Mにスピーチ頼んでいい?』
彼女は快諾してこう言った
『私の時もスミに頼むって決めてるからなー!』
あれから10年ー私は帰省といえば両家の実家の行き来になり、子供ができてからはさらに身動きが取りづらくなり
会おうということも自然と無くなった。
正直いうと高校生活3年間、あんなに毎日いたのに二人に共通する話題がこの10年あまりなかった。既婚者で母になれば、独身の同い年の女友達に夫や育児の愚痴、嫁姑問題を話すのは憚れる。
それを嫉妬なしに聴けるのはよほどの人だと思うし、私ならきっと嫉妬してしまう。いつからか、そんか遠慮が自分の中にはあって
会うに会えなくなっていった。
だからインスタで結婚の報告を目にした時はショックでもあった。でも、Mが幸せならそれでいいとも思った。
しかーーーし!!!!!!
私スピーチしてへんで!とも思った 笑笑
だって何度も何度もMの式に立って喋る自分を想像してきたから 笑笑
だからここからはスピーチで話そうと思っていたことを書こうと思うww
10代の私は今よりもっとめんどくさい人間で、Mが私にくれたものには気付かず、あの日々を当たり前だと思い過ごしてきた。
だけど、きっとMが居なければ、高校生活を楽しめなかったと思うし、何より私にとって親友と言える最初の友達はMだった。
Mが私に何度もなんども笑ってくれたから、私は自分のことを好きになってくれる友達がいることを知ったし。ちゃんと目を見て謝るMの強さに、友達と喧嘩をしても仲直りできることを知った。
いつも隣で笑ってくれていたMのそばにいるのが自分ではなくて寂しい!!!
20代も30代もババァになってもあの頃のように一緒に居たいけれど、それは私の役目ではなくて旦那様の役目ですね。
どうか誰よりもMを幸せにしてください。どうか誰よりもMを笑わせてください。Mを必ず幸せにすると誓ってください。
Mずっとありがとう。むっちゃ綺麗やで!!!(妄想)本当におめでとう!!!!お幸せに♡
あとがき
当時の私はー進学校のランクを両親が希望するものから1つ落としたんですよね〜その両親の期待に応えられなかった罪悪感というものがかなりあって。けど実際に行った高校ではたくさんの友達に恵まれて、その中でも最初に友達になったのがMでした。Mと過ごした時間は青春ど真ん中で 笑 めんどくさい中学時代に比べると心から楽しいと思える日々でした。今会いに行こうと思えばすぐに会える距離にいるのですが、また子供がいない時にしようと思います。10年間を埋める話は子無しでゆっくり話したい。
今は無理でもまたいつかそんな時間を共有できたらと思います。
でわまた